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歯周内科治療とは

今までの歯周病(歯槽膿漏 -しそうのうろう-)の治療法は、原因となる細菌を器具で取り除くというものでした。
歯ブラシで歯の表面の細菌の数を減らし,歯石取りで細菌のすみかを取り除き,歯周外科手術で歯肉を骨からはがし,歯ぐきの奥の病巣を取り除く治療が主流でした。それでも,全ての歯周病菌を全滅させるのは不可能でした。
歯周内科治療はこれまでとは異なった新しい考え方であり,薬で歯周病(歯槽膿漏)を治療します。

歯周病の原因菌とは

それはずばり 『カビ』です
歯周病はカンジタと呼ばれるカビの一種(真菌)が原因だったのです。
このカンジタが歯茎に感染することにより、細胞が壊死をおこします。その壊死した細胞に、歯周病菌が住み着き、さらに歯茎に炎症を起こさせます。こうして、歯周病は起こるのです。

歯周病のおもな症状

歯茎からの出血・口臭・歯茎がぶよぶよしている・歯がぐらぐらする。

治療の流れ

①顕微鏡検査
お口の中の磨き残しの汚れを、少しだけとって顕微鏡で観察。汚れを少し取るだけなので、痛くもかゆくもありません!
お口の中の細菌がどれくらいいるか、どのような種類の菌がいるかを見ていきます。
その細菌が、どんな悪さをするのか、どうやって減っていくのか、スライドを使いながら、詳しくご説明します!

お口の中には細菌がウヨウヨ…
でも、ご安心ください!細菌は誰のお口にもいるのです。そして、この歯周内科治療で、多くの方は細菌が死滅していくのです!

②はみがき薬の使用
 おうちで行う毎食後のはみがき時に、ハブラシに決められた量を落とし、塗りこんでいきます。
 このはみがき薬には、真菌や細菌を退治する効果があります。磨き方は、衛生士が丁寧にご説明します。

③飲み薬の服用
 《ジスロマック》と呼ばれる抗生剤を服用いただきます。
 なぜ飲み薬?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、はみがき薬も
 万能ではありません。退治できない細菌もいるのです。
 それが、トレポネーマデンティコーラ(歯周病の進行に 大きく関係しているといわれる
 細菌)です。このトレポネーマデンティコーラを退治するのに、《ジスロマック》が非常に有効なのです。

④経過を見ます
 1回目の検査・治療開始から1週間後に、その後大きな問題がなければ1ヶ月後に
 ご来院いただくだけですので、負担が少なく治療していただけると思います。
 ご来院時に、顕微鏡検査を実施。細菌の量や、動きを前回とどれくらい変化したか観察します。
 

むし歯菌にも有効!
『歯周内科治療』は、細菌をやっつける治療法です。ですから、『むし歯菌』もやっつけてくれ、むし歯予防・進行を抑えます!(残念ながら、むし歯自体は治りません)

むし歯菌にも有効!

『歯周内科治療』は、細菌を退治する治療法です。ですから、『むし歯菌』もやっつけてくれ、むし歯予防・進行を抑えます!(残念ながら、むし歯自体は治りません)

治療はぜひご家族で

細菌の感染経路の多くは、『家族』です。
ちょっとびっくりしてしまうかもしれませんが、細菌は唾液を介してうつります。
つまりスプーンを使いまわしたり、箸でお鍋をつついたり…
せっかく歯周内科治療で細菌をやっつけても、再び感染してしまっては…
多くの場合、ご家族の誰かのお口に細菌がいれば、同じような細菌があなたのお口の中にもいるのです。
ぜひ、ご家族一緒に治療なさってみてはいかがでしょうか?

料金  ①~④すべて込み  43,200円

オプション
歯周内科治療後の再感染を防ぐはみがき薬

ペリオバスターN 2,700円

上記のように、ご家族やお友達とお食事をすると、どうしても再感染のリスクは高まります。
このペリオバスターNは殺菌作用があるので、再感染を未然に防ぐことができます。